受講生の声

2025年9月13日 近藤碧さんイギリスの演劇学校短期留学インタビュー

 

 1.自己紹介、渡英のきっかけ 

 

初めまして。近藤碧(こんどうあおい)です。 

私は2025年7月下旬から8月上旬までの3週間、イギリスのリバプールにある演劇学校に短期留学してきました。現在、日本の国際系の大学で勉強をしている私には、将来海外で舞台に立つ仕事をしたいという夢があります。その第一歩として、今回思い切って現地の学校に通うことにしました。 

 

 

2.LIPAについて 

 

今回私が通った学校、Liverpool Institute of Performing Arts(通称:LIPA)は、リバプールセントラル駅から徒歩15分の場所に位置する学校で、主に12歳から19歳までの学生が演技、歌、ダンス、舞台芸術などの様々な専攻に渡って学ぶことができます。また、この学校はビートルズのメンバー、ポール・マッカートニーが1996年に創立しました。私が通っていた期間も、ポール・マッカートニーが来校し、在校生と一緒にコンサートを開くといったイベントもありました。 

そして私は今回 “4-19 Summer Schools” というプログラムに参加しました。これは4歳から19歳までの生徒がプログラムを通して自分たちの歌やダンス、演技のスキルを磨きつつ、一つの作品を創り上げる、というものです。このプログラムにはいくつか種類があり、今回は “WEST END WEEK”(ミュージカルコース)と”Act Out”(演技コース)に挑戦しました。 

 

 

3.イギリスでの生活 

 

私は10年前にもこのLIPA“4-19 Summer Schools” に参加するために渡英したことがあるのですが、その頃と比べるとリバプールは大きく変わったと感じました。イギリスはよく「ご飯が美味しくない」というイメージを持たれがちですが、10年前と比べると食事情が大きく変化していました。イタリア料理店が多く展開されていたり、韓国系のスーパーマーケットがとても繁盛していたり、と食生活に困ることはありませんでした。実際に現地の方から勧められた “Crust” というイタリア料理店に行ってみたのですが、とても美味しかったです。特にリバプールには大学がたくさんあるため、国際色豊かな店が立ち並ぶのも、近年、他国からの留学生が増えたからだと思われます。 

 

 

4.LIPAを通して感じた、文化の違い 

 

日本との違いで驚いたこととしては、自分の意見や考えをしっかりと相手に伝える人が多いことです。”Act Out” では生徒たちが一から脚本を創り上げるため、それぞれの意見が強く求められます。そのような場で現地の生徒たちは「こういった舞台を私は作りたい」「こういうテーマはどうかな?」など次々に意見を交わしていたため、初めはその雰囲気に圧倒されましたが、だんだんと自分も現地の子達と役のセリフを決めたり、演技の仕方を模索したり、と物語を作りあげる一員として、積極的に参加できるようになりました。また、 

”WEST END WEEK”では初日にある程度のキャストが決まるため、自分が得意とするダンスをアピールしたところ、ダンスナンバーでは常にセンターポジションで踊り、さらに一作品ではソロナンバーの機会をいただくことができました。本番後には、観客の方々から「あなたの演技が素晴らしかった」や「あなたのダンスがとても良い」とお声掛けをいただいたことで、達成感があったこととともに、自分の得意なことや自分の意見をしっかり相手に伝えることの大切さを学びました。 

 

 

5.人との出会い 

 

現地の人との交流を通して感じたことは、リバプールには心優しい人が多いことです。 

実際に、リバプールにはScouseと呼ばれる特殊なアクセントがあり、聞き取りにくい発音として有名です。そのため最初は先生の話が聞き取れず、不安になることもありました。ですが、学校で仲良くなった現地の女の子に助けを求めたり、ゆっくりと話してもらうことでだんだんと慣れることができました。また、現地では日本の文化に興味を持ってくれる人がとても多く、中には私よりも日本のアニメについてよく知っている女の子がいたり、歌舞伎の表現が大好きで実際に歌舞伎のイギリス公演のパンフレットを持ってきてくださった先生までいらっしゃいました。日本はイギリスからすると、飛行機で17時間かかるほど遠い場所に位置した国ですが、現地に行ってみると日本特有の文化や歴史に興味を持っている人がたくさんいることがとても嬉しく感じました。さらに私は、とある舞台の本番中に自分のセリフを忘れてしまったことで全てアドリブで乗り切ったのですが、相手役だった13歳の男の子から「僕がサポートをしなければいけなかったのに、助けることができなかった。ごめんね。」と言われて私はとても驚きました。この男の子や私にアクセントを教えてくれた女の子、日本文化に興味を示してくれた仲間たちのように、人との違いを受け入れてサポートしてくれる人たちが集まっているなと感じました。 

 

 

6.YOMとLIPAの繋がり 

 

LIPAで学びを通して、YOMで教わってきたこととの多くの共通点があることに気づきました。YOMに入ってから9年間、塾長の岡本隆生先生から「リアクション(受けの演技)が一番大事だ」とを教えていただいてきました。LIPAでも実際に現地の先生方から「あなたは相手が演技をしている時もしっかり演技をして、相手に応える演技ができている」とお褒めの言葉をいただきました。また、ダンスの望月めぐみ先生がいつもおっしゃっている、「目的を持って動きなさい」という教えも現地で同じように指導を受けました。現地でも望月先生の教えを守ったことで、先生方に評価され、ソロダンスの機会をいただいたのだと思います。さらにYOMで9年間やってきた発声練習のおかげで、「あなたの発声は素晴らしい」とLIPAの学長先生から評価をしていただけました。 

 

 

7.まとめ 

 

今回のLIPAでの経験はたったの3週間ととても短いものでしたが、たくさんの友人ができたり、その友人たちとともに様々な舞台を創り上げることができたり、さらに現地の演劇の雰囲気を知れたことで、今後のキャリアを考える良い機会となりました。 

2026年4月に控える、ミュージカル「KAMUI」でも今回の経験を生かし、メインキャスト「ピッキ」役としてさらに役を深めてゆきたいと思います。 

改めて、ここまで読んでいただきありがとうございました。 

 

今回インタビュー記事を書く機会をくださった、岡本隆生先生、岡本紀子先生、岡本充輔さんに心からお礼を申し上げます。 

 

近藤 碧 

 

2024年7月20日 2024年度 劇団四季研究生合格者のメッセージ(プロ養成コース・一般コース在籍)

 

YOMでのご指導のおかげをもちまして、今回憧れの劇団への合格を果たすことができました。約7年という長い時間にわたり、変わらず真摯にご指導下さったすべての先生方に心から感謝いたします。

 ただの情熱だけでYOMへ飛び込んでから7年間、大好きなミュージカルがこれ以上ないほどの苦痛に感じられる時や、伴わない実力への絶望に何度も心を折った月日を経て、今日という日を迎えることができました。これができたのは、YOMという場所が私にとって何にも変え難い大好きな場所であり続けてくれたからです。

 本番の舞台やオーディションにおいて演者ができることは、これまで学んできたものと練習してきたものを、ただ一生懸命に信じて達成することだけだと思います。そして実際にオーディションを終えて今思うのは、私はYOMで学んだものを、心から信じ続けられるということです。

 レッスンはスキルを身につけるためにあることはもちろんですが、それを受ける場所次第では、人としての在り方とその生きた姿勢を学ぶ時間にもなり得ることがあります。私にとってYOMは、このどちらをも与えてくれる大切な場所でした。信じられるものがある強さが、今回の結果に繋がったと感じています。

劇団四季を目指して本格的にミュージカルのレッスンを受けたいと思い、高校2年時に入会しました。クラシックバレエしかやっておらず、ミュージカルに必要なジャズダンスはもちろん歌も芝居も未経験のスタートでした。
一般コースから始めましたが、生徒さんのレベルの高さに圧倒されたのを覚えています。特に歌と芝居が凄い。発表会に来た両親が、大人クラスの方々をプロと勘違いするほどでした。高校三年生からプロコースに移動し、より意識の高い仲間たちと切磋琢磨し合いながらレッスンを受けさせて頂いております。
レッスンは、楽しいことばかりではありません。自分の不甲斐なさや劣等感に押しつぶされそうになることの方が多いです。ですが、先生方のご指導に忠実に日々コツコツ取り組んでいれば、気付いた時には壁を超えている。それが実現できる環境だと身をもって感じられる時間を過ごしてきたので、これからも頑張ろうという気持ちにつながっています。
YOMで1年学ばせていただいたジャズダンスを生かした作品を踊り、昨年、日本女子体育大学舞踊学専攻に合格することもできました。
私はYOMが大好きです。これからも末永く、よろしくお願いいたします。
                         ペンネーム:ピッキ(火曜日プロ養成コース)

*何もかもイチからの遅すぎるスタートでしたが、素晴らしい講師の方々と、一緒にレッスンを受けさせて頂いて、素晴らしい方々に支えられ、今回劇団四季合格を頂けました。丘の手では、プロを目指している人もいれば、趣味としてミュージカルを楽しんでいる人もいて、年齢層も幅広く、色んな方々と毎週レッスンを受けさせて頂く中で本当に学ぶ事が多かったです。こんなにも素敵なスタジオに巡り合えて、本当に私は幸せ者です。丘の手で学んだ沢山の事や思い出を胸に、これからも周りの方々への感謝を忘れず、全力で頑張って行こうと思います。 (劇団四季俳優 RO)

*桐朋学園芸術科演劇専攻受験の結果通知が届きましたので、報告の連絡をさせていただきます。
結果は、合格でした!
受験当日、充分にリラックスして、楽しく望めたのも日頃からの訓練のおかげです。

ありがとうございます。(カノ)

*ダンスが好きで娘を通わせ始めましたが、いまはドラマのレッスンがとても楽しいと言っています。                              

                           (火曜日キッズクラスの母)

 

*私は将来劇団四季に入りたくて、このスタジオに入ってレッスンしています。先生方も真剣に楽しく教えて下さいます。周りのみんなもがんばっているので、とっても刺激になります。

                                 (日曜日Aクラス